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にんじん 人参

にんじんは、βカロテンに加え、ポリフェノールの一種であるアントシアニンも豊富に含んでいます。

 アントシアニンには、βカロテンと同じように、抗酸化作用があり、癌や生活習慣病の予防に役立つと考えられています。

アントシアニンは皮の近くに多く含まれているので、皮を剥かずに食べるのが理想的です。

また、カロテン類以外にも、ビタミンC、ビタミンK,ビタミンA、食物繊維、ミネラル など多くの栄養素を含んでいます。

 ビタミンAは粘膜を正常に保つ効果があるので、鼻やのどの粘膜を強化することで風邪予防になるでしょう。

乾燥に注意

まだまだ暑さを感じる日が続きますが、徐々に空気が乾燥してきます。呼器系を司る「肺」は乾燥した気候の影響を受けやすいため、のどや口の渇き、空咳、ぜんそくなどの症状が出やすくなります。「肺」の働きを助け、「肺」を潤す食材を積極的にとりましょう。

 体内の水分を保つために「辛味」のものなど発散させる作用のあるものを控えるとよいでしょう。

 夏の間に失われた「気」「水(津液)」を補う食材、胃腸の機能を高める食材をとり、体調を整えましょう。旬の食材をバランスよくとり、水分や栄養分が凝縮された秋の味覚を楽しみましょう。

 

【身体を潤す食べ物】

豆腐や湯葉などの大豆食品・緑豆

葛粉・白きくらげ・白ごま・いか・豚肉

キュウリ・冬瓜・トマト・れんこん・大根

柿・すもも・梨・パイナップル・びわ・ぶどう

みかん・メロン・りんご・レモン・はちみつ

 

   果物や生野菜は体を冷やすものも多いので、冷やしすぎず、常温で食べるのがおすすめです!

梅雨の重だるさはスポンジに似ている

梅雨は、多すぎる湿気が体に害をもたらす「湿邪」が強まる時期です。

湿邪を理解するには、スポンジを想像してみてください。

スポンジは水を吸うと重たく冷たくなります。これが「湿邪」の影響です。体が湿邪に侵されると、スポンジと同じように重たくなり、冷えやすくなります。

 

体にとって不必要な水分である「湿」は、気血の流れを邪魔して痛みを生じさせたり、溜まってむくんだりします。

 

湿は下に沈む性質があるので、むくみは足に出やすいですが、もし頭がむくんでしまうと、圧迫されて頭痛になりますし、関節で起こると関節痛になります。

 

他にも胸やお腹がすっきりしない、残便や残尿感がある、下痢、むくみ、頭・手足・体の重だるさ、関節の痛み、尿のにごり、食欲不振、目やに、痰、鼻水などが見られる場合は湿邪に侵されていると考えられます。

鼻水やくしゃみが止まらない・・・

肌・喉・鼻のかゆみや、寒暖差にやられて鼻水やくしゃみがとまらない!という症状があるなら、体を外敵から守るバリア機能が低下しているのかもしれません。

このタイプの方は、虚弱体質の方が多く、胃腸機能が弱く、胃もたれ、食欲低下、軟便、下痢などの症状もみられます。

風邪をひきやすかったり、疲れやすかったり、汗がダラダラ止まりにくいなどの症状はありませんか?

そんな方は、バリア機能を回復させる対策をとりましょう。

胃腸を整えて、エネルギーを生む、下記のような食材を日々の食生活に取り入れましょう。

 

米・もち米・粟・大麦・じゃがいも・やまいも・さつまいも

かぼちゃ・キャベツ・しそ・しょうが・パクチー・しいたけ・しめじ

まいたけ・きくらげ・ささげ・大豆・豆腐・鶏肉・さば・にしん

かつお・鮭・ブリ・栗・なつめ・ハスの実・チンピ・タイム

あなたは「冷えタイプ」「熱タイプ」両方を併発する「混合タイプ」どれかな?

 

花粉症といっても、症状はひとそれぞれで、「冷えタイプ」、「熱タイプ」、両方を併発する「混合タイプ」があります。

 どの症状も、()()の不足がもとになっているので、衛気不足の対策をしましょう。

 

『冷えタイプ』

 寒気がしたり、ダラダラと水っぽい鼻水が出たり、くしゃみを連発したりする『冷えタイプ』の花粉症の人は、防寒保温に努めたり、シャワーで済ませず湯船につかるようにしたりしましょう。

 そして、玉ねぎなど体を温める食材をとるように心がけましょう。牛肉や羊肉などは、体を温める食材ですが、消化に時間がかかり胃腸の負担になることもあるので、控えるようにしましょう。

また、腸内環境を整えるために、発酵食品をとるのもおすすめです。

『冷えタイプ』の人におすすめの食材

玉ねぎ・ねぎ・しょうが・みそ

ぬか漬け・はとむぎ

しそ・納豆・ゆず

 

『熱タイプ』

 目の周りが真っ赤になったり、目や肌がかゆくなったり、黄色い鼻水が出たりするのは『熱タイプ』の症状といえます。

 熱を冷ます食材を積極的にとり、油っこいもの、しょうが、唐辛子などは熱を悪化させるので避けましょう。

 熱をとりたいからと冷たいまま、生のままでは、体表を守ってくれている()()を作る脾(消化系)を弱めてしまいます。

 できるだけ加熱してとるようにしましょう。

目の痒みには、菊花茶もおすすめです。

 

『熱タイプ』の人におすすめの食材

ミント・きゅうり・トマト・なす・ごぼう

セロリ・ドクダミ

 

『混合タイプ』の方におすすめの食材

米・イモ・豆・キノコ類

鶏卵・鶏肉・牛肉

豚肉・ウナギ・えび

自宅で出来る方法

 ① だらだら過ごす

疲れが溜まると免疫力が低下してしまいます。適度な休息をとって心身ともにリフレッシュして、免疫力をアップさせましょう。

 

② 空腹状態にする

免疫細胞である白血球は、満腹状態では活発に動かず、空腹時ほどパワーアップします。食事の時間より自分の体の状態に目を向けることが大切です。

 

③ 40℃のお湯に10分つかる
免疫力を上げるには、体を温めることが重要です。熱いお湯では負担がかかってしまうので40℃程度のぬるめのお湯につかってリラックスするのが効果的です。

 

 
 ④ 7時間寝る
 
成長ホルモンは、午後10時から午前2時までの間の睡眠中にもっとも多く分泌されます。その時間に眠りにつくことで傷ついた細胞を修復して、免疫力を高めるとともに肌や髪を再生してくれます。
 

正しい姿勢は免疫力を高めます!

きれいに背筋の伸びた正しい姿勢は免疫力を高め、若々しさを保つ効果があります。

 反対に猫背ぎみの悪い姿勢が常態化すると、全身の血流が悪化し、体温が下がって免疫力が低下してしまいます。

 悪い姿勢はクセがついてしまうと、改善するのは容易ではありません。普段から猫背になっていないか、頭が肩より前に出ていないかなど自分の姿勢をつねに意識することが大切です。

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