変形性膝関節症

一次性変形性膝関節症：老化や肥満以外に原因が明らかでないもの

二次性変形性膝関節症：外傷歴や何らかの先天性あるいは後天性の膝関節疾患に続発するもの

一次性が多く、40歳以上の女性に多いです。

一次性：加齢による関節軟骨の退行変性と荷重と関節運動の機械的刺激が作用して摩耗による関節の変形と増殖性変化を起こすが、肥満、動脈硬化、関節軟骨破壊酵素の活性化、性ホルモンの影響があります。

二次性：半月板損傷、靭帯損傷、骨折、化膿性関節炎、関節リウマチなど

• 痛みは椅子から立ち上がるなどの運動開始時に多い。
• お風呂などの温熱効果で改善する傾向があります。
• 内側の関節裂隙周辺に圧痛を認めることが多いです。
• 関節液が貯留し膝蓋骨の浮動感を感じる。
• 運動制限の多くは疼痛の為であるが、進行していくと屈曲拘縮をきたす。
• 関節の変形は内反変形でO脚が多いがX脚の外反変形もある。
• 本症は大腿四頭筋の萎縮・筋力低下がみられる。

• 生活指導

膝関節への負担を減らすために体重減量、杖の使用、長時間の立位歩行の制限、正座は避けることが望ましいです。

• 装具

サポーター等を使用して膝関節を圧迫固定を行い、関節の安定をはかり歩行時の疼痛を軽減させる。
また内反膝には外側を高くし、外反膝には内側を高くした楔状足底板を使用する。

• 鍼灸施術

膝関節・太もも周辺のツボ（鶴頂、内膝眼、血海、陰谷など）を使って、血行促進、疼痛・圧痛などの緩和を促していきます。

• 手技療法・マッサージ

お尻から太もも・ふくらはぎの緊張した筋肉を手技療法・マッサージで緩めていき、ストレッチ・可動域訓練を行い、膝関節の曲げ伸ばしをしやすくしていきます。その後、低下している筋肉を日常生活を送れるようにトレーニングを行い、歩行が上手くできるようにアドバイスしていきます。

膝の痛みは１人で考えてもなかなか改善しないこともありますので、困っていましたら、気軽にお問い合わせして、ご相談してください。