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東洋医学では、不寝、失眠と言われる。
長期にわたって感じたストレスや精神的な抑鬱、突然に強い精神的ショック受けると肝気鬱結となります。肝気鬱結の状態が長期化すると熱が発生し肝火上炎になります。肝火が心に影響するため不眠になります。
久病などにより腎陰を損傷すると心火が亢進する。また五志過極(精神情緒が過剰になること)などにより心火が亢進すると腎陰が損傷される。心火の亢進と腎陰の損傷によって心腎不交となり、心神に影響するため不眠になります。
暴飲暴食などによって食滞となる、脂物や甘い物の摂りすぎによって湿熱が停滞することで痰濁が生じて濁気が降りなくなり、その昇降失調が心神に影響するため不眠になります。
肉体的な過労や精神的な心労、飲食不節などによって脾を損傷すると心の機能も低下しやすくなる、また心配事が続くことで心血を消耗すると脾の機能も低下しやすくなる。このため心脾両虚となると後天の精を化生することができず、その影響で心神を栄養することができなるため不眠になります。
・神門(しんもん)
心に阻滞している熱邪を取り去り心神を安定させる
・内関(ないかん)
気滞や瘀血などの実証による心神不寧を改善し、心神を鎮静化させる
・復溜(ふくりゅう)
腎陰を補い虚熱を清す
① 肝火上炎
症状
寝つきが悪く、よく目が覚め、ひどい時は一晩中眠れなくなる。胸脇部や頭頂部の灼熱感、脹満感、口渇多飲、めまい、イライラ感など。
② 心腎不交
症状
入眠困難でひどい場合には一睡もできず、寝返りばかりうつ。心悸、口乾、めまい、耳鳴り、腰や膝のだるみなど。
③ 胃気不和
症状
寝つきが悪く、よく目が覚め、膨満感、脹痛、胸苦しい、頭重、痰が多い、手足が湿るなど。
④ 心脾両虚
症状
夜がふけても寝付けない。夢をよくみて目が覚める。肉体疲労や精神疲労で不眠が悪化する。精神不安、食欲不振、無力感、口唇や爪の色が淡泊など
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